中国の結婚費用がなんと!!
もう6日ほど前の事なので、知っている人もいると思うけど、
他のブログやニュース見てもみんなおんなじ薄〜いことしか書いてないから
みんなコピペじゃーん、つまんねーと思ってしまった。
なので私が不動産屋&マーケッター的視点で、も少し深〜く検証してみよう。

これは大連の中心部から少し西にある第2の中心部を、
さらに西の方の丘の上から眺めた景色
「2011年中国10大都市結婚費用ランキング」というのを公表した
不動産会社があった。
それによると、結婚費用が最もかかる都市トップ3は
1.深セン(広東省) 約2500万円
2.北京 約2438万円
2.上海 約2413万円
これ、そのほとんどが新居の購入費用。
そう、これその通り!
前にも書いたと思うけど、中国では結婚の前提として「男」が結婚前に
家=部屋を用意しなければならない「風習」がある。
風習といっても、形ばかりの風習ではなく、現実的な「常識」に近い
「風習」として厳然と若者たちの前に立ちはだかるのである。
これはね、田舎に限らず、都市部であっても悩みの種。
なぜなら、自分たちの給料以上に不動産が値上がりし、大都市では
我々日本人ですら買えないような価格のマンションがゴロゴロしている。
じゃあいったい中国のマンションはいくらするのか?
まず先月行ってきた上海、1u:5万元くらいが市中心部の相場だった。
これを日本風に直すと、3.3u(坪ね):206万だよ(1元=12.5円換算)
つまり、今東京近辺の平均的な3LDK新築マンションの広さを70uと
して換算すると、4375万円もするではないか!
もうちょっと安い地区の中古マンションで1u:3.5万元くらいだった。
これでも先ほどと同様の比較で、3062万円となる。
これじゃーいかに上海のサラリーマン給与が高い※といっても
普通に大卒数年目じゃ買えっこないでしょう。
※他の都市より20%くらい高い。大体3300元(約41000円)
最近結婚年齢が高くなってきているとはいえ、それでも大学の頃から
付き合っているカップルは卒業後数年内に結婚する。
すると、仮に3年で結婚するとすれば、自宅から会社に行き、最低限の
生活費で過し、そのほとんどを貯金したとしても、
3000元×36ヶ月=10万8千元(約135万円)しか貯まらない。
これでは、住宅ローン購入の頭金(今は30%以上、数年前は10%でも買えた)にも満たない。
これでどうやって家を買うの?
実は中国の夫婦は、男の子が生まれるとすぐに貯金を始める。
そう、何のことはない、我が息子が結婚するときのための資金だ。
仮に、息子が26歳で結婚するとしよう。
312ヶ月×5000元=156万元(1950万)
なんとか、これで息子の新居購入費用が貯まった。
いや待てよ、毎月5千元って、部課長クラスのサラリーじゃないか。
いくら中国が共働き当たり前とは言っても毎月5千元を貯金するのは楽じゃない。
だって5000元=62500円だよ。
日本人だって今時6万の貯蓄をするのは厳しくなっている。
まして、今結婚している人たちのご両親が貯金を始めたのは
推定25〜30年前、これって当時の給料いくらよ!って叫ぶくらい給与水準は違う。
つまり、普通に考えても、ここ10年くらいで大幅に貯めたと考えないと
理屈に合わない。

ここは大連の中心部から西に数キロほどの、それなりにお金持ちの住む地域
マンション敷地内であぶれたクルマは大体路上駐車となる
じゃあ物価比例とか給与スライド的に急上昇の貯金カーブを描いたとしたら
ここ最近の貯蓄金額はハンパじゃないはず(恐らく月数万元=数十万円)
これって、あり得なくないですか?
いや、金持ちならわかる。
でも結婚式の「平均」ってワケでしょう。
中国の平均的って一体、、
こう考えてくるとこれは、やはり情報の出所が某不動産屋というのが怪しい。
このところ大都市で政府による不動産取得制限=高騰を防ぐ目的、の効果が出始め、
不動産価格の頭打ちが始まり、主な購入者である投資目的購入者たちが
不動産市場から他に移り始めたのを見越しての、まだまだ甘いブライダル市場への
「皆さんこれが普通なんですよ〜ん」という布石と見るのが正しいような気がする。
だからこの数字、かかった現金ではなく、ローン(当然住宅ローン)も含めた
結婚費用ランキングじゃないんですかと。
まぁ、政府が発表する統計資料だって怪しい国だから、民間企業の統計なんて
有って無いようなもの。
そこに企業の意図的作為があってもなんらおかしくはない。
本当の数字は、あくまでも予測だけど上海の例でこんな感じだと思うんだな。
もちろん現金で出している人もたくさんいると思う。
その場合は本当の金持ちか、親戚中から掻き集めた金のどっちかだと思うけど。
●上海 約2413万円
内訳
挙式費用250万円(事前の婚礼写真集含む)、住宅取得費用2163万円
(頭金1100万円、残り1063万円は30年返済・・月額71079円:金利7.05%時)
これだって毎月5686元の返済が、重〜くのしかかってくる。
2人とも大学院卒業の高学歴&一流企業に勤めているとすれば、
20代でも月収5000〜6000元くらいはもらえるかもしれない。
そうなると、2人合わせた月収は1〜1.2万元となり、
何とか毎月の住宅ローンは支払える。
食費はこのところの猛インフレで、
朝8元、昼12元、夜15元:計35元×2(人分)=70元×30日=2100元
水道光熱費:約150元
交通費:2元×24日×2人=96元
衣服代:200元
電話代:50元×2人=100元
通信費:70元(ネット接続料)
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ここまでの小計8267元
この他にマンションの管理費が1uあたり1〜1.5元くらいかかる
から、仮に62uのマンションを購入(2.8万元/u=60u×2.8万元=173万元)した
場合、毎月62〜93元となる。
それに、もし購入したマンションが新築だった場合、こちらはスケルトン(内装無し)渡しが
普通なので、内装費用も考慮しないといけない。
その場合、ピンキリだけど大体2000元/uの内装にした場合、124000元の費用増となり、
これも3年くらいのキャッシングをすると金利が15%として毎月4320元もの出費増となる。
これらを先の小計に加えると、合計12680元の支出となり、2人の給料ではマイナスとなる。
これは、けっこう仕事に恵まれたカップルの平均試算なので、そうでない場合は
明らかに負債過多となり、何らかのトラブルが発生した場合、せっかくのマイホームは
支払い延滞6ヶ月で銀行の手に渡ってしまうこととなる。
実際、銀行側もこれを見越して融資をしており、銀行の手に渡ったが最後、
まず融資担当者がこれを個人で購入し、不動産屋に転売し、転売益を得るという
極めて中国的図式で処理されていくのだ。
お金に余裕のある金持ちは何戸でも部屋を所有し、さらに私腹を肥やし、
そうでない一般〜一般以下の人々には極めて厳しい国
これが中国の現実と言えば現実だ。

この通り沿いには昔ながらの長屋が残っている。

各家庭、家の前の歩道で夕食をとる。ここではそれが日常の風景だ
どこか懐かしい、昔の日本にあったような光景